脳卒中になって、人生面白くなってきた

愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話

大学院生になってしまった22

 2021年7月から、M病院のご厚意で、院内様々な人のご協力を頂き、4名の患者に対し概念実証(PoC)を行った。試験内容は、数少ない通院時間を自主リハでカバーするというもの。中間発表の内容にアレンジを加えておこなった。対象は脳卒中患者だけでなく、様々な疾患患者に行っていただいた。

 詳細は割愛する。結果だけお知らせすると、患者さんの求めるサービスには程遠かった。終了後、患者様へのアンケートとインタビューで反省点を抽出した。

 ただその後も無理を言って、1名の理学療法士にお付き合い頂いた。前回の試験でも中心的にご協力頂いた、藤井先生。お忙しい中私の戯言に付き合っていただき、前回問題になった点の改善作業に付き合ってくれた。ご自身のお仕事や研究活動もあるのに。

大学院生になってしまった21

 2021年4月、私は実際に再生医療を受けさせていただくこととなった。20分程の点滴治療。遠隔で医師の診断を受け、看護師に点滴をしてもらった。終了間際、体温の上昇を感じた。

 2回目の治療は6月に行ってもらった。方法は前回と同じ。2回目ということもあり、リラックスして受けられた。

 2回の治療を通じて私が感じた身体の変化について説明する。私は左の肘は勝手に上下に揺れる後遺症(失調)で悩んでいた。猪八戒(入院中の担当医)からは、治らないと言われた後遺症だ。私は4年間のリハビリで、この後遺症もだいぶ改善していた。しかしながら疲労が重なると、その後遺症が出てきていた。その度に、猪八戒がバカにしている様だった。腹が立つ(笑)。しかしながら再生医療後は、疲れても後遺症が出にくくなった。左手の握力も人生最大値をたたき出した。ただ勘違いをしないでもらいたい。私はリハビリも自分なりに続けていた。魔法の薬はないのだと思う。しかしながら再生医療とリハビリの相乗効果は、かなり高いのだと確信した。

大学院生になってしまった20

 2021年3月吉田先生に、再生医療を行うExoEarth社の西平社長を紹介していただいた。再生医療について、色々と教えていただいた。どの様に勉強するべきか、何を学ぶべきなのか、私は教えていただいた本を読み、ビデオを見た。

 ここでは簡単に説明してみる。再生医療とは、読んで字の通り細胞を再生する。その役割をするものは3つ。ES細胞、iPS細胞、体性幹細胞だ。その中で体性幹細胞は、他の2つの細胞に比べると再生能力は限定的だがリスクが少ないと言われている。ちなみにリスクとは、ガン化や拒絶反応のこと。ただしそれでもリスクは0ではない。この会社の再生医療は、さらに安全な方法を取っているとのこと。それは体性幹細胞そのものを使うのではなく、細胞を培養し、その培養液から幹細胞を取り出して滅菌等の各種処理を行った液体を利用するそうだ。エクソソームを利用した治療だ。もうここから先は細かくなりすぎるので、興味のあるかたは私に直接DM下さい(笑)。とにかくリスクは減り、価格も抑えられる方法だそうだ。

大学院生になってしまった19

 講義中にゼミの吉田先生から、衝撃的な話が出た。脳梗塞など死んだ細胞を改善する治療があるという。再生医療。私はそんなものはないと回答した。だってそんなことが起きたら、私の今までの苦労が報われない。普通そう思うでしょう?

 先生は今度、その会社の社長を紹介してくれるという。再生医療など良く知らない私は、半信半疑でお願いをした。

大学院生になってしまった18

 中間発表が終了し、私には素晴らしい出会いがあった。M病院、副理事長でリハビリ医である田中先生との出会いだ。

 私がYouTubeを見ていると、私と同じ考え方をされている医師がいた。衝撃的であった。私は医師にあまり良いイメージを持っていなかった為、こんなにも患者のことを考えている医師がいることに驚いた。YouTubeから見つけたInstagramにDMを送り、ゼミの中間発表のビデオを見てもらいたいと話した。もうほぼストーカー(笑)

 田中先生はビデオを見てくれ、協力を約束してくれた。そこから色々アドバイスを頂いた。また病院でのテストも約束してくれた。

大学院生になってしまった17

 伝手もないのに最初から、病院と組むビジネスプランを組んだ。正気の沙汰ではない(笑)内容は数少ない通院時間を、自宅で行う自主リハでカバーしようとした。自分がそうだった様に。自宅で行う為に何が必要か?そうだ動画だ。めちゃくちゃ単純。沢山動画を作っておいて、担当療法士さんにその患者に合うもの選んでもらって、患者が自宅でそれを見ながらリハビリ行う。おー俺ってすごくねー!と、当時は思った。後から今色々と知ると、似た様なサービスは沢山ある。ただ当時は知らない。これが土地勘がないということ。私はこの内容で、事業計画書を作った。

 ゼミでは半年目に中間発表があり、終了時に最終発表がある。私はこの計画で、中間発表に臨んだ。点数は良かった。ただお勉強と現実は違う。後日、私はそのことを痛感する。

大学院生になってしまった16

 世の中には自費リハというものがある。読んで字のごとく、社会保険を使わずに自費でリハビリを受けること。正直非常に高い。私も行きたかったが、高くて行けなかった。ただしここで注意が必要なのは、自費リハは決してぼったくりをしている訳ではない。適正な価格なのだ。普通に健康保険を使わずに病院でリハビリを受けたとすると、自費リハより気持ち高くなる。つまり病院でリハビリが安く受けられるのは、健康保険のおかげ。だったら自費でこの下をくぐってやろうと思った。相も変わらず単純(笑)