脳卒中になって、人生面白くなってきた

愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話

廃人になってしまった5

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 退院から1ヶ月程すると、コパン(愛犬)を何とか抱き抱え、散歩に行くことができる様になった。コパンの散歩は朝と夕方。朝は妻がアルバイトに行ってから、雨が降らない限り毎日行っていた。16時以降に全機能が停止してしまう私は、夕方の散歩は15時頃に出ていた。この1日に2回の散歩は、私にとってかなりハードであった。しかしながら、とても有意義なリハビリであった。コパンは健気に、私の歩調に合わせて歩いてくれた。引っ張ることはしなかった。私の歩調が遅くなると立ち止まり、じっと私を見守ってくれた。

 毎朝、近所の川沿いを歩いていた。私は途中で苦しくなると、決まってベンチに腰掛けていた。コパンは何も言わずに、私に寄り添っていた。そんなコパンを抱きしめて、毎朝泣いていた。これからどうなってしまうのか、ただただ不安だった。